今、藤沢修平がおもしろい

その時々に、興味を引く作品、作家は異なるけれど、
私が藤沢修平に出逢ったと感じたのは、2年前庄内平
野は鶴岡市に行ったときだった。
鶴岡出身の親友に西郷さんの記念碑を案内され、その
公園内を散歩しているとき、藤沢修平記念館が目に入
ってきた。その時はさほど関心もなく、「ああここの
出身なんだ」程度で通り過ぎたのだが、まだ一冊も読
んでないな、何かの縁だから読んでみようなどと思っ
たことを覚えている。その時から私は藤沢修平の世界
に魅了されてしまった。そしてまだ続いている。現在
完了進行形ってやつだ。たぶん飽きる事なくすべての
作品を読むんだろうな。自然にいつのまにかの未来完
了形ってやつだ。
 今読み終えた作品は、短編集の『暁のひかり』だけ
れど、なかなか一味違う作品が入っている。読後に思
うことだけれど、テレビドラマ化したら面白いのにと
思う作品ばかりだ。このあとがきを書いている作家の
あさのあつこ氏のコメントが、さすがに作家だけあっ
て、すばらしいの一言。同感、同感。是非読んで頂き
たい。

 たまには江戸時代にタイムスリップするのもいいも
のです。なんか時間がゆったり流れているからほっと
するんですね。この短編集の後には『蝉しぐれ』がお
薦めです。

             めーめー仔ヤギ

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